RMS-CU80 多点交流電流監視ユニット 実効値対応
RMS-CU80
RMS-CU80は80回路・実効値対応の多回路電流監視ユニット(1U)です。真の実効値タイプのため、平均値タイプでは誤差が生じる歪んだ波形でも正確な電流測定が可能です。クランプ型電流センサで、データセンターや通信局舎などの多回路分電盤を電源遮断することなくリモート監視可能にします。WebUIによるスタンドアロン構成モニタリング、SNMPマネージャによるサーバ構成モニタリングが可能で、多様なシステム構成に対応した1U高密度交流電流監視装置です。
RMS-CU80の種類
交流電流センサの種類
端末フィーダ用から主幹用の5種類の分割型クランプ式交流電流センサ(端子出力タイプ)に対応しています。RMS-CU80はセンサポート1CH毎にセンサ種別を切り替えることができ、分電盤の主幹回路と分岐回路フォーダとを監視する場合や複数の分電盤の主幹回路のみを監視する場合などにもセンサポートを効率よく使用できます。
また、標準品以外の電流センサの対応についてもセンサ特性に合わせたカスタマイズを承ります。
センサリスト
主な対象 | 定格電流 | 装着可能な電線径 | 寸法 | 重量 | 型式 |
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主幹線 | 600A | 最大37mm×35.5mm | W62.5×H94×D35.5mm | 約360g | RMS-CS600 |
幹線 | 400A | 最大37mm×35.5mm | W62.5×H94×D35.5mm | 約310g | RMS-CS400 |
フィーダ | 200A | 最大24mm×24mm | W45×H76×D35.5mm | 約190g | RMS-CS200 |
フィーダ | 100A | 最大16mm×14.5mm | W29.5×H55×D30.5mm | 約85g | RMS-CS100 |
端末フィーダ | 50A | 最大φ9.5mm | W23×H48×D25.5mm | 約45g | RMS-CS50 |
センサケーブルリスト
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標準品
1Pケーブル ケーブル長 型式 3m RMS-CCM03 5m RMS-CCM05 7m RMS-CCM07 10m RMS-CCM10 15m RMS-CCM15 20m RMS-CCM20 -
受注生産品
3Pケーブル ケーブル長 型式 3m RMS-CCM03-3P 5m RMS-CCM05-3P 7m RMS-CCM07-3P 10m RMS-CCM10-3P 15m RMS-CCM15-3P 20m RMS-CCM20-3P -
4Pケーブル ケーブル長 型式 3m RMS-CCM03-4P 5m RMS-CCM05-4P 7m RMS-CCM07-4P 10m RMS-CCM10-4P 15m RMS-CCM15-4P 20m RMS-CCM20-4P -
8Pケーブル ケーブル長 型式 3m RMS-CCM03-8P 5m RMS-CCM05-8P 7m RMS-CCM07-8P 10m RMS-CCM10-8P 15m RMS-CCM15-8P 20m RMS-CCM20-8P
分電盤26面の三相主幹回路(合計78点)をRMS-CU80-80P×1台で監視する例です。RMS-CU80はWebUIから電流センサCH毎に接続するセンサ種別を選択できます。このため、主幹回路の容量に応じて、600A/400A/200Aなどのセンサから自由に選択でき、高効率な主幹回路電流監視システムを構築できます。
交流電流センサの接続
交流電流センサケーブルをコネクタにネジ止めし、ユニット背面に装着します。
監視・通報機能
機能 | 内容 |
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交流電流入力監視 | 1チャネル毎に電流センサタイプを切り替え可能 50A/100A/200A/400A/600A |
みなし電力監視 | 交流電流入力値に任意に設定した見なし電圧値及び力率を積算し、 交流電力として監視することが可能 |
プロトコル | IPv4、 TCP/UDP、 DHCP、 SNTP、 SMTP、 POP3、 SNMP、 FTP |
センサログ | アナログ入力値を定期的に記録、CSVファイルでダウンロード可能 |
メールレポート | 全センサの状態を定期的に電子メールでレポート送信可能 |
通報 | センサによる状態変化検出時、電子メール・SNMPトラップで通知可能 |
SNMPエージェント機能 | 外部ノードからシステム状態の監視が可能 |
グルーピング機能 | 任意のポートをグルーピングし、そのセンサグループを3階層構造で管理できます。 |
マスタ/スレーブ機能 | マスタユニットのWebアプリケーションにて、LANまたは RS485 接続されたスレーブ4台を含む最大5台のユニットを統合管理可能 |
積算電力(みなし電力)
電流センサからの値に対し、積算電力算出用の電圧(0~1000V)の設定ができます。電力値(みなし電力)は折れ線グラフで時間を指定して表示できます。データはCSV型式でダウンロードできます。
異常発生時の通知機能
閾値設定された各センサ信号に異常が発生した際、WebアプリやSNMPマネージャから、Eメール、SNMPトラップ、警告灯で警報します。
メール・レポート機能
- ・定期測定値、日報、週報、月報メールの送信が可能です。
- ・グルーピング名称が付加されたレポート内容を送信できます。
- ・交流電流の測定値については、最大、最小、平均をレポートします。
グルーピング機能による導入例
電流監視ユニット/RMS-CU80のグルーピング機能を利用した分電盤の監視例です。マスタのWebアプリでは接続された全ユニットのセンサを分電盤単位で監視できます。
統計量算出機能
RMS-CU80は閾値超過のSNMPトラップ通知に対応していますが、SNMPマネージャが多様なセンサデバイスを統合監視するマルチベンダ・システムでは、このSNMPトラップを使用せずSNMPマネージャ側で閾値判定するケースが多くあります。RMS-CU80はこのようなシステムに活用できる統計量算出機能に対応しています。これによりSNMPマネージャは指定周期での「最大値・最小値・平均値」をポーリングで取得でき、ポーリング間の変動を逃すことなく監視できます。
カーボンニュートラルの推進に向けて、社内のCO2排出量を可視化
オフィスで消費される電力量データをセンサで収集、管理システムでCO2排出量として換算
新データセンターに環境監視システム「GoriRack」と交流電流監視ユニット/RMS-CU80を導入
リアルタイムでの電流監視と監視業務の効率化、自動化を実現